| 差し引き2ヶの水分子が真水側から塩水側へ移動し、塩水側の水位が上昇します。この水位差は水圧となって塩水側に働き、膜に衝突する分子数の増大を招きます。今、膜を透過する分子は塩水側4個、真水側4個となれば正味の移動はなくなり、平衡状態に達したことになります。この時の水位差が浸透圧です。
逆浸透は、塩水側に浸透圧以上の圧力を加えることにより、膜を透過する水分子の数が真水側より多くなり、塩水側から真水側へ水の移動が起こるうになります。実際の逆浸透膜は、理想的な半透膜ではなく、溶質分子(この場合は塩化ナトリウム)も非常にわずかですが透過します。
水分子が選択的に膜を透過する機構は、モデルで示した分子サイズに基づく「ふるい効果」だけでなく、水分子の膜に対する選択的吸着効果もあります。即ち、膜表面に水分子がいち早く吸着し、その結果水分子の濃度が高まり、優先的に水分子が膜を透過することになります。
サイズが水分子に近い小さな物質であっても膜に近付けず、取り残されて水流で運び去られ、排水されます。サイズの大きい有機物質やバクテリアなどは、物理的に膜の孔を通過できず、「ふるい効果」により取り除かれます。このようにして、逆浸透膜は分子サイズの小さい物質から大きな物質までをほぼ完全に除去します。 |